土日に、飛行機で会いに来てくれた彼。
結婚相談所でお見合いし、何人かと出会い、失敗に終わり、少々流れを掴んだつもりの私は、早々に、出会って間もなく彼の住むとこに、行きたい、どんなところか見てみたい。
と、積極的だった。
あくまで、リサーチで、彼の家に泊まるなんて言ってないよ!と心の中で思いつつ。
少々戸惑ったのは、彼の方。
お盆休みは実家に帰るつもりだったみたい。
お互いの休みが重なる絶好の機会なのに。。と私は、やや残念。
そして、この積極的と取られかねない行動が彼の気持ちを動かしていたのかもしれない。
出会ってから、2ヶ月ちょっとだろうか。。
もうお家に行く予定はたてて、そして、会いに来てくれた彼と映画に行き、食事をして、お茶をして、かなり眠そうな彼が、ちょっと歩きたい。と。
会社の仕事の関係か、ノートパソコンを持ち歩いていたので、重そうで心配な私は、歩くと言ってもどうしよう。
そう、思いながら、歩き出す。
手を繋いだり、寄り添って歩く。
私にとって地元なので、ここは美味しいパン屋さんがあるよ、とかここランチが安いよ、とか、そんな話をしながら。。
そして、人目をしのんで、キスを時々しながら。。
「僕でいいの~?」と彼。
「うん。
今のところは。。」と、意地悪な私。
「え?」と、苦笑いな彼。
「だって、よくまだ知らないし。私のことも まだよく知らないでしょ~。」
「だから、知りたいと思ってるよ。」
「・・うん。」
こんな会話をしながら、
人目を離れて、キスをしてると、彼の手が私の腰や背中、胸に。。
ドキドキした。
「○○が欲しい・・」
私の名前を呼び捨てに。キスをしながら、つぶやく彼。
ひょっとして、ホテルにでも行きたいのか・・ドキ。
歩く道のりはオフィス街でホテルなどあるはずもなく。
酔ってるのか、シラフなのか。
「僕でいいの~?」
キスを交えながらまた、このセリフ。
「うん。」と言う私。
「多分・・」と付け加えつつ。
「じゃあ、結婚しようか~!」と、さらっと。
「おお~っ?」とひやかす私。
ほんと、可愛くない、私。。。
まだまだ、お互いのこと知らないし、
こんなこと、なんだけど、エッチもまだしてないし。。なのに、結婚??
ま、ま、まじで??
もう?するの?
(心の声)
「ほんとに?いつ?本気で言ってる?後悔しない?酔ってる?」こんなことを投げかけた気がする。
散々、言いたいことを言って。
それでも私のペース、気持ちに寄り添って合わせようとしてくれる誠意を感じた。
背の高い彼にぐいっと背伸びをして私からキスをして、「ありがとう~。」と伝えた。
そして、お見合いで出会ったことやら。
今日を振り返って。
きっときっと、結婚しよう!と言うつもりで、今日という日1日中、タイミングみてくれてたのだろう、と今日1日の私の言動が申し訳なく思った。
気がつけば、二駅ほど歩いていたのかな。
駅に到着。
この人となら、大丈夫な気がする。。
そう、思えたから、受け入れられた。
心が拒否反応を出さなかった。
前へ進んでいこう。そう思えた。
そして、心の中で、「まだ、ヤってないけど。」と、不安もあるけど、心でクスッと笑う自分がいた。
性の相性を重視する方ではないけれど、周りから聞く、この性の相性。
大丈夫かな~。よっぽどのことで、ない限り大丈夫!なはず。。
だけど、エッチせずに、結婚決めるって、
昔の時代みたい。。
自分のことながら、ちょっと面白い!
こんなことを思いつつ、でも、幸せ気分も味わいつつ、帰路に着いた。