今度は雪の国の
40歳目前、祖母の死に直面して無性に寂しさを感じ、孤独から逃げるように婚活を始めた私。
お見合いなんて・・
運命の人とは自然に出会いたい。
自力で見つけたい。
なんて、思ってた私。
といっても、業を煮やした父がいつの間にか申し込んでいた結婚相談所。
私が嫌がるかと思いきや、案外すんなり従ったことに、両親は内心驚いてないだろうか。
そんなこんなで、3人目のお見合い相手。
南の島のパティシエ。
年収もそこそこ。そして結婚を急いでいた。あまりに、ぐいぐいだった。躊躇して慎重な私は見きられてしまった。
その前に、そもそものペースというか、波長が合わなかったかな。
悲しさもありながら、さようなら。
南の島へ旅行に行って良く分かった。合わないのはしんどいということ。楽しくてもダメなものはダメ。
この旅行中、後日会う約束をしていた4人目のお見合い相手から連絡があった。
その日に仕事が入ってしまったので、都合の良い日はないかと。文面からしてごく普通で、そつがなくシンプル。
7歳年上のサラリーマン。転勤族。
転勤で雪の国在住。
私は、会う前からこの土地柄のイメージが気に入らなかった、田舎で寒い。何もないイメージ。そして、パーソナルシートの写真がいまいち過ぎた。
何度か、「会ってみて!」と、相談所に言われたのに、「え~~っ・・」なんて言って、断っていた。
会うだけ・・と、イヤなら断れば済むのだから、相手がこっちに来てくれるんだから。
と言われてお見合いした人。
初対面は、無口であまり笑わない、大人しい印象。
私は、気を許した人にはおしゃべりなタイプなのに、人見知りで初対面は、話せない。
4回目のお見合い当日。
たまたま家族で、ランチは外食していた。
父の日で、両親と姉夫婦と。父の好きなビールが飲めるお店で。ビール好きの私、このあとお見合いなのに、飲んだ方が緊張を紛らわせる、一杯だけ・・と言いつつほろ酔いに。
ほろ酔いの初対面。きっと、バレてはいないと思うけど。お見合い前に歯も磨いたし。
無口な彼に、色々と質問して、ペラペラと話した自分がいた。
愛想良いとは言えないけど、聞いたことにはきちんと答えてくれる、ただ自分の嗜好とか、感想とか気持ちとかそういうことは、あまり言わないタイプ。
私のことどう思っただろうか。
また会ってみようか。
そのあと、電話をした。また会ってもいいなら、電話をすることになっている。
無口だけど、電話の印象は好印象。
声の感じから、嬉しそうな雰囲気が伝わってきて、それに私も嬉しくなった。
そんな風な印象で、2回目会ったときはランチへ。だって知らないんだもん、とお店を調べてくれなかった南の島の彼とは違い、食べログで調べて予約してくれていた。
暑い日だった。お店の場所を迷ったらしく、少し遠回りした。私に申し訳なさそうにする彼、この土地に慣れてないのに調べてくれて一生懸命なところに好印象。
ランチの時間が終わるまでゆっくりしてしまった。またお店を変えてお茶をした。
今度は夜ご飯に行きましょう、とそんな話をして3回目。
予定が変更となり、その際の連絡にも、誠実な感じが伝わった。
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