まさかのおデート
職業、パティシエ。
かなり慎重派。
ご両親と共にお店経営。
誠実そうで真面目。
このようなイメージの二人目のお見合い相手。結婚相談所のイチオシの方らしい。
一度お会いして、私の正直な気持ちは、あまり気乗りしない。でも一回で決めたらダメだ、よほどのことがない限り、3回お会いしようと。ランチのお約束。
超高層ビル、見渡す限り景色が望める(ガラス越しの強烈な紫外線が気になるけど)そんなロケーションでの楽しみすぎるランチ。
予約して頂き、お席へ。ウキウキ。
今日は、軽食でよろしいでしょうか?
のお店側の確認の言葉。
メニューすら手に取ることなく…。
私の心の声。
「え、え、え~!?なんで!?
高級すぎるから!? なんで~!」
実は、その日の夕方、友達との約束があったのである。なので、詳しいことは言わず、
夜は友達との約束があるので、ランチなら予定は大丈夫と伝えていたのだ。
そのため、少な目にしたとのこと。
配慮してくださったとは言え……
丼ぶりもの、しかもご飯少なめ。
店員さんも量が少なめです、よろしいですか?の確認が、心にささる。
悲しい~。なんか、貧乏くさい~!
せめて、それなりの通常のコースが食べたかった~!
そうだ、ひらめいた。
この男、もしかしてケチなのか…
そんなことを思いながら、ご飯少なめの海鮮丼ぶりをあっという間に完食!
ご飯を食べながら、お話しました。
お店のこと。住まいのことなど。
お店の上の階に住んでいて、お店を手伝いにお母さまがいらっしゃるようです。
そこで私、かなり後ろ向き…
あちらのご両親が生活に介入してきそう…
しかもお店を手伝うとなれば、ずっと一緒にいることに…
んん~っ。
そして、かなり慎重派。
バス旅行なんて、バスの事故が恐い、横転したりとか…
海外なんてもってのほか。
Wi-Fi、情報を盗み出されるかもしれない、恐くて使えない。だからいつもルーターを持ち歩いている。
などなど。
んん…
楽しくないぞ、なんだこのつまらなさ。
この素晴らしい景色の前に心は塞ぎっぱなし。早く帰りたい…なんだか息苦しい。
そんなふうに思う自分に素直に従おう。
お店を後に、まだお腹にかなりの余裕がある私。お腹いっぱいという彼。
食いしん坊な私と大違い。
自分と同じくらいか、自分以上に食べる人がいいな…
そうだパティシエさんだからケーキに関心があるはず!
下のカフェでお茶でも…
と思いきや、激こみ。
結局近くのカフェへ。
ケーキに関しては研究熱心と思いきや、
あれ?そうでもないのかしら。
むむむ…
会話も弾まず、ほんとに自然と口が重くなる私。
き、気まずい…
質問することも思い浮かばない。
自然な会話が生まれない。
む、むり~!
気がつけば、自分の爪を眺める私。
つまらないなぁ、と言わんばかりの自分の行動にびっくり。
ダメダメ!なんてこと。
そんなこんなで、沈んだ気持ちで帰路へ。
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