土曜日。
約束の場所へ。
人生で初めてのお見合い。
ドキドキ。ドギマギ。
は、はじめまして…
なんだろう、この微妙なあやふやな緊張感。
そして、自分の作り笑い。
無意識に愛想をふりまく!?自分に戸惑いつつ。
お相手の方は、身なりが整えられ(お見合い時はジャケット着用とのこと)、品の良さそうな雰囲気。
ただ、私の心の中の叫びは
おじん……
もう社会人のお嬢さんがいらっしゃって、
定年退職後、ゆっくり共に過ごせるお相手を探しているとのこと。
私は崖っぷち年齢とは言え、初婚で、
未来の旦那さまは、もちろんバリバリ働く姿を想像していた。
某ホテルのきれいに管理されているお庭を見ながら、ゆっくりお茶とケーキをいただきました。
明らかに、お見合いと周りに見られてるのかな…そんなことを心の中で気にしつつ。
甘いものは、控えています…この年なんで、お腹がすぐ出るんでね…と。
と言うものの、ケーキに興味を示す私に気をつかってくださって、注文してくださる。
ああ、食べ物の好みって、大事なんだよな…私は、食いしん坊で、どちらかというと、食べたいものを食べる、食べられることに至福を感じるタイプ。
ああ、喜んで(せめてひるむことなく)ケーキを頼んでくれないと…
と思いながらも、会話を続ける…
ご家族のこと、仕事のこと、
それから、私への質問。
今まで、お付き合いされた方いらっしゃいましたよね~?
なぜ、結婚は…?
とズバリ質問されて、少し戸惑ってしまった。
ああ、こういうことを初めて会った日に聞くんだな…
あまり聞かれたくないな…
もちろんお付き合いをする流れでお互いを知っていく上で、話すことはあるだろうけど、まだそこまでは…
まだ会ったばかりなのに…
もうそろそろ退職するんで…一緒に過ごせる人を…
という言葉に。
ああ無理だ…
私の心の中の答えは早かった。
まあ、うすうす、年齢から想像はできたんだけど、定年退職の言葉に、パッと心の答えが出たのである。
ありがとうございました。
のお礼は忘れずに。
初のお見合い、終了~❕