職場や友達から耳に入ってくる日常の会話。
旦那の話。 他愛のない出来事。
けんかしたことでさえ、
うらやましい~!
旦那とけんかした話がしたい!
周りには
「 …………!?」
「こっちからすれば、独身がうらやましい…」
とか言われつつ。
とにかく、結婚したかった。
とある日、父が何気なく読んだ新聞の広告欄に目を止めて…。
結婚相談所に電話した上に、一人で出向いて、相談したのである。
もちろん、私への相談なく。
業を煮やしたということか。
職場や友達から耳に入ってくる日常の会話。
旦那の話。 他愛のない出来事。
けんかしたことでさえ、
うらやましい~!
旦那とけんかした話がしたい!
周りには
「 …………!?」
「こっちからすれば、独身がうらやましい…」
とか言われつつ。
とにかく、結婚したかった。
とある日、父が何気なく読んだ新聞の広告欄に目を止めて…。
結婚相談所に電話した上に、一人で出向いて、相談したのである。
もちろん、私への相談なく。
業を煮やしたということか。
姉が結婚して、家を出てから、悠々自適の生活を満喫した私。
ちょっぴり寂しかったのもあったけれど、
姉に気を遣わず、いられる自由さが嬉しかった。
それも一年ほどで、のんびり実家生活にも不安が、出てきた。
いつまでも親に頼ってばかりもいられない。
祖母の死、愛犬の死、姉の結婚、友人の出産報告…
いずれ親も旅立っていく。
果たして、たった一人で生きていけるたろうか。
ありがたいことに、一軒家の実家は、田舎独特の広目の家だった。
この大きなおうちにポツンと一人ぽっちになる自分を想像した時、恐怖を感じた。
むり、むり、無理~!
ああ、それなりに結婚したい。
世間一般からすると、39歳独身というと、
なんで??
何か人として、何らかの欠陥でもあるのか?
相当変わってる??
男嫌い?
大きなお世話であるが、やはり、どこか気後れしたのは事実だ。
いつのまにか、コンプレックスに。
誰からも求婚されずにここまで来たのかと、思うと。
まず、これから男性と出会うにあたり、無職だとなんだか、バツが悪い。
まずは、職に就こう。そして、婚活しよう。
婚活のための、就職のような、なんとも不純な動機だけれど。
婚活を見据えて、職に就いたとはいえ、
新しい職場に慣れるため、不器用な私は余裕なし。
一年ほど過ぎた頃…
祖母の死後、半年以上過ぎた頃。
状況が大きく動いた。
祖母が天国に旅立つ前、およそ一年ほど、
仕事にも就いていなかった私。
実家から出たことのない私。
なんとか、節約して自分ひとりで生活するという、自立心がないガッツのない私。
ありがたいことに、家があるという強みから、一年も職に就かなかった。
結婚も就職もせず、家でゆっくりしている私の行く先を心配した祖母。
さすがに、このままじゃダメだと。
職に就いた。
そのことを、想像以上にとても喜んでくれた祖母のこと、そのことが、職から離れようかと考えたときに踏みとどまらせることとなった。
婚活をするにせよ、職なしでは、さすがにバツが悪いかぁ。
ひとまず、職に就こう。
そして、パートナーを探そう。
職に就いてから一年ほどした頃、祖母が旅立った。
その時は仕事をすることで、気を紛らせた。
仕事に救われた。
理不尽なことが飲み込めず、うまく器用にやりこなせない私は、一時は逃げ出したくなることもあったが、踏みとどまった。
そんな仕事に救われた。
集中することで、悲しみから一時的に逃れられたから。
そのうち、理不尽なことがある度に、
寿退社してやるー!と。フツフツと心のなかで煮えたぎるものがあった。
まずは家と仕事の往復だけでは出会う訳がない、自分から動かないと。
そう思い、動き出した。
自分の周りの友人にはひとしきり、
誰か、独身のいい人いないか、聞きまくっていた私。
20代の頃と違い、飲み会の話もそうなくなってきたこの年齢…
そして、結婚して子育て真っ最中の友人たちは、声を揃えて、いい人はもう結婚してると…
街コンやお見合いパーティー、出会い系居酒屋…出会いの場と言われるところには一通り行った私。
結果は惨敗。
39歳、40歳手前に慌ててるんですね…と言われてるような(被害妄想かもしれないが)気分
この年齢の婚活における需要のなさ、ひしひし感じ、感じるほど、どんどん焦りも出てきた。
職場の人達から聞く、旦那の他愛のない話…
うらやましくて、うらやましくて。
何でもないその夫婦の日常が垣間見えて、私のフツフツした結婚願望にさらに背中を押すこととなった。