さが
意を決して、出会って間もない彼の住むところへ参戦!
と言っても、弱気な私、友人を引き連れて。
友達も、旅行好きでシュノーケルしたい!と。
旅直前に複雑でざわつく胸中。
今思えば、何かの暗示だったのだろうか。
さて、予定通りで南の島へ到着。
私の不安は、旅中も続く。。
何より、食べること大事でおいしく食べられることに幸せを感じる私。食いしん坊な私。
そんな私が、食欲がなくなってしまった・・
少々油っこいこちらの大衆食。
普段ならペロリとたいらげる私が、残してしまった・・二人が美味しい、美味しいと食べる横で、それがまた辛かった。胃が・・
なんだろう、このつっかえて、心が固まってしまったモヤモヤ感。
友人を巻き込むわけにも行かず、でも満喫している姿も、食欲ない私には辛く。
いつしか、彼女が楽しんでくれたらそれでいいと思う自分は、友達の案内役のようだった。彼と二人で彼女の接待?
モヤモヤに堪えきれず、彼と二人で話すタイミングを探した。いまだ!と彼の横へさりげなく座った。お手洗いを済ませた友達は、一人を避けるようにこちらへ。私と彼の座る席の空いてない間に座りたそうな彼女。彼がサッと席を立った。
たいした話もできず・・
この島の特徴、そして政治的な状況。
いろんな話を車の中でしてくれた。
何気なく、その話の流れで意見を言ってみる。
すると、なんだか強めに否定される。
そこまで、本気な意見ではないけれど、他愛のないことで否定されると、凹む私。
ああ、もう彼は私を見ていないんだ。
後ろ向きなことばかり言うなら、もう、いいよ。 僕は本気で結婚考えてる人がいいんだ。
これが本音ではないだろうか。
もちろん、私だって本気で考えてるからこそ、悩み不安になった、その気持ちを払拭したくて、気持ちを打ち明けたのに・・
モヤモヤしたまま、シュノーケルへ。
気持ちはさておき、楽しみだった。
空は曇り空。
少し深い海。透き通るようなブルーの海。
嬉しくて潜った。
3人で潜っていたはずが、気がつけば、私は1人で潜っていた。
友達と彼が繋がって潜っている。 まるでカップルのよう。
・・・・え?
さすがに彼が、私のところへ来ようとするも、
怖い怖いと、彼にひっつく友達。。
あ、泳げなかったのか・・
とは言え、・・・・
なんじゃこら、と思いながら潜るも楽しめず。
友達の神経を疑ってしまう私。
上手くいってないから、一緒に来てくれた友達に嫉妬して八つ当たり??
それはしたくない。
特に男性には飛びっきり愛想の良い彼女。
飲み会では、人気となり、エロい顔と言われて、嫌がるかと思いきや、むしろニヤけるタイプ。
人懐っこくノリも良い。
長く付き合う彼氏がいることから、彼女になんの心配もしてなかった。
なのに、ざわつく私の心。
はぁ、ため息だ。
ああ、なんだかさらにさらに落ち込む。
本当に食欲のない私を気にしつつも、モリモリ食べて飲んで楽しむ友達が恨めしくもあった。
彼女は、単に旅を楽しんでいるだけだ。
辛い私、状況を変えたくて、でも変わらない、
せっかくここまで来たのに、なんの話もできない。進展もしない。彼は約束してた責任で、案内してくれただけではないか・・
最後の夜、友達に泣きじゃくって言う私。
どうしたらいいんだろ。
うん。うん。黙ってうなずいて聞いてくれたが、程なくして彼女は、眠りに落ちた。
無性に悲しい自分がいた。
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