さよなら
食欲もすすまず、悲しい旅となってしまった、南の島への偵察旅行。
結婚を考えたからこそ、住むことになるところを見に行く決意をしたのに。
重い暗い気持ちのまま旅に向かい、協力してくれるはずの友達も、あてにならず。
他力本願な自分がいたのかな。
なんとかして~、助けて~。
え、何にもしてくれないの?どころか、やや邪魔してる~?
そんな風な自分本位な私もいた。
彼女は彼女で、旅に来たのだから、きっと楽しみたいだけなのに。
そして、もともと異性に愛想良く、モテたいオーラ全快の彼女。彼氏がいても、これは、
根っからの性格だろう。
彼の好きな色、旅の前に伝えたことがあった。彼女は、その色のワンピースを新丁して、2番目に好きな色のサンダルと合わせた。
案の定、キレイな色だね、似合ってるね。
彼はそう言った。
彼女は照れて、すごく嬉しそうだったのが、モヤモヤ暗い気持ちの私は、ただただ辛かった。
彼と上手く行かなかったこと、彼女のせいでもない。なのに、なんだか、彼女と疎遠になってしまった。私の心の狭いところかも。
旅から程なくして、彼の誕生日。
特に連絡も取っていなかった。
すっぱり出来ない私、ラインで誕生日お祝いのメッセージを送る。
少しして、長文の返事が来た。
僕は、より早く結婚したいと思ってる。
それに、合わないとこととか、感じたけど、どう思う?と。
長くゆっくり付き合う分にはいいけど、年齢も年齢なんで、ゆっくりと言うわけにはいかない・・と。
私も正直な気持ちを伝えた。
ペースが合わないのは分かるし、しんどかったと。でも、はっきり出来なかった、言ってくれてありがとうと。
お互い、いい人を見つけようと。
なんだか、始まりかけた恋愛が終わって、
無性に悲しくなったけど、これで終わりじゃない!前を向く自分がいた。
そして、39年産まれ育った地を離れたくなかった。
この気持ち、見直すきっかけになったのは、彼のおかげかもしれない。
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